そろそろ情報収集は辞めにします。日本でも電子書籍・電子新聞の動きが出てきて、現役には障りにくいからです。
これまで参考にしてきた主なサイトの一覧です。一部を除いて、外国人にも読めるように配慮された英語で書かれているので、直接閲覧されることをお勧めします。
メディア関連:
Editors Weblog : 世界新聞協会のニュースブログ
paidContent.org : ガーディアン傘下のメディア情報サイト(近く有料化)
Nieman Journalism Lab : ハーバードニーマン研
PoynterOnline : St.Petersburg紙が母体のジャーナリズム研究所
Online Journalism Review : Knight Digital Media Center
PBS MediaShift : ナイトリッダーが支援するサイト
Columbia Journalism Review : コロンビア大ジャーナリズム学科の雑誌
CyberJournalist.net : より実践的な情報
Society for News Design : 新聞デザインもマルチメディア部門が発足
Newspaper Death Watch : 最初は「死のノート」だったが、最近は「再生ノート」に
Media Network : 最初に突き進むのはラジオに決まっている
Advertizing Lab : 広告人はもっとも敏感
Ad Innovator : やっぱり国内の話は書きにくいのか?
the Mashable : ソーシャルメディアは電話に似て、活用すべきもので、内包すべきではないと思うのだが
キーパーソン:
Nick Bilton : NYTimesLabの研究者
Jacob Harris : All the Code That's Fit to printf()の担当者
David Carr : NYTメディアコラムニスト
Jeff Jarvis : Buzzmachine、市民ジャーナリズム派の重鎮
Alan Mutter : Reflections of a Newsosaur
Jim Romenesko : Mr. media news
Carrie Brown-Smith : メディア研究者
Ken Doctor : Newsonomics著者
すべてOBってどういうことという気がしないでもないが、国内関係
田中善一郎 : media pub(メディア関連最有力サイト)
隅井孝雄 : メディアウオッチ
歌田明弘 : 『地球村の事件簿』(有料)
湯川鶴章 : TechWave
滑降競技のベストショット
スキーの滑降競技の写真で、空を背景に手前に飛び出してくる写真がある。この構図の写真は誰でも撮れるわけではないという話をカメラマンから聞いたことがある。
秒速30メートル以上で手前に飛び出してくる選手は、直前まで岡の陰にいるから、カメラマンから見えない。だから、ダウンヒル専門のカメラマンは、競技前に自らコースを滑り、選手がどの経路を選び、岡のどこから、どのくらいの時間で飛び出してくるか、調べておく。カメラをセットし、ピントを合わせ、あとは滑る音を聞いて、その瞬間にシャッターを押すという。
プロというのはこういう仕事をするのだ。
ちょうど同じ話題がNYTimesの写真部ブログに載っていた。
On Assignment: Up for the Downhill
Doug Mills記者は普段はホワイトハウス担当だが、スキーシーズンになると大会の数日前に現地入りして、場所取りをする。朝6時に部屋を出て、20キロの装備を抱えて山を登り、競技が始まるのを待つ。寒くても動けない、大抵45度の斜面だからだ。
ラベル:
編集者フォーラムニュース
世界の注目はカナダのロシェット
フィギュアスケートの練習には莫大な費用がかかるから、選手の記事にはそれを支える家族の話が欠かせない。高橋の母親の苦労話には感動するし、キムヨナの選曲にまで口出しする母親の話に「隣国も同じだな」と納得する。新聞が書かないときは、書けないときだ。
だから、フィギュアスケート女子で注視の的は、世界的にはカナダのロシェットだった。
ロシェットの地元モントリオールの地元紙Journal de Montréalは、ちょっと古くさいスタイルだが、「(故郷の)イルデュパの娘の偉大な勝利といえよう」と結ぶ。
Patinage artistique : Merveilleuse Joannie
そして、こういう話題は中国が実に手慣れている。
「熱い涙が目尻に満ちる。心の奥の悲しみに発したものだ」「まなじりはすぐに涙に満ち、音楽が終わるや、ロシェットは涙が頬を流れた」。
直訳すればベタだが、日本人には字面で分かる何かがある。これを味わうためだけでも、高校で漢文を習う意味があるというものだ。
罗切特感谢观众支持鼓励 母亲离世让她悲痛万分
だから、フィギュアスケート女子で注視の的は、世界的にはカナダのロシェットだった。
The most emotional moment of the evening, however, did not belong to the top two skaters. It was Rochette’s, and Rochette’s alone. (NYTimes)
ロシェットの地元モントリオールの地元紙Journal de Montréalは、ちょっと古くさいスタイルだが、「(故郷の)イルデュパの娘の偉大な勝利といえよう」と結ぶ。
Patinage artistique : Merveilleuse Joannie
VANCOUVER - «Je n’essaie même pas d’imaginer par quoi Joannie passe à travers. Je la trouve si forte. Je suis si fière d’elle. J’espère qu’elle trouvera du réconfort en sautant sur la glace.»
Tessa Virtue avait la larme à l’œil en disant cela.
Comme tout le monde, la nouvelle médaillée d’or de danse sur glace se demandait bien comment réagirait Joannie Rochette dans le programme court, quelques jours seulement après le décès de sa mère.
«C’est exceptionnel ce qu’elle fait. Il lui faut une grande dose de courage.», ajoute Virtue.
(略)
À la fin de sa routine, Joannie, au centre de la glace, a porté la main droite à son cœur. Puis elle s’est mise à pleurer sans retenue. Et elle n’était pas la seule...
Elle a quitté la glace sous une longue ovation pour se jeter dans les bras de son entraîneure Manon Perron, en attendant de connaître le verdict des juges, qui lui ont octroyé la 3e place (71,36 points).
On peut parler d’une très grande victoire pour la jeune femme de l’Île-Dupas.
そして、こういう話題は中国が実に手慣れている。
「熱い涙が目尻に満ちる。心の奥の悲しみに発したものだ」「まなじりはすぐに涙に満ち、音楽が終わるや、ロシェットは涙が頬を流れた」。
直訳すればベタだが、日本人には字面で分かる何かがある。これを味わうためだけでも、高校で漢文を習う意味があるというものだ。
罗切特感谢观众支持鼓励 母亲离世让她悲痛万分
2010年温哥华冬奥会花样滑冰结束了女单短节目的比赛,奖牌最有力争夺者、东道主名将罗切特发挥出色,暂时排名第三位。而在短节目表演后热泪盈眶,这是发自心底的哀伤。赛后罗切特没有在混采区接受采访,而是在以书面的形式感谢支持她的观众。罗切特是世锦赛女单银牌得主,也是加拿大冠军,是东道主在冬奥会上冲击奖牌的热门人选。不过原本抵达温哥华要为女儿助威的罗切特55岁的母亲泰·罗切特却在当地时间上周日意外去世,令正在备战中的罗切特倍受打击。
在突遭丧母之痛的加拿大选手罗切特,强忍着悲伤出现在了今天的比赛场上,她在最后一组第一个登场,还未开始表演眼眶中便满含泪水,音乐一结束,罗切特便泪流满面。罗切特对于今晚她的表现很满意,“这是很难形容的,我对今晚发挥感到满意,我又回来了。在今晚观众给予她更多的支持与鼓励,对此罗切特表示了感谢,“他们的支持给与我更多的鼓励与温暖,他们让我在比赛中更有动力。”罗切特说到。
对于她的母亲突然离去,罗切特悲痛万分,对此她不愿多说,“这是个灾难,无法用言语来形容。”
ラベル:
中国語
トヨタ公聴会:日本最高水準の通訳
トヨタ公聴会が終わった。
とはいえ、関心はトヨタの命運ではなく、日本最高水準の通訳(名前が出てこない)の仕事ぶりだ。
公聴会も終わりを迎える頃、オハイオ州選出の長老議員Marcy Kaptur(民主党)が「犠牲者へのremorseが全然足りない」と、技術や管理の話に傾いていた論議を元に戻したとき、社長の(少々慌てておざなりになった)謝罪をかなり補って訳していた。今後の訴訟に不利になろうとも、謝るべきだという打ち合わせがあったはずだ。
(アメリカでは早速、「弁護士が嬉々として社長発言をパワーポイントに貼付けるだろう」という記事が出ている。弁護士というのは業として最低だ)
DFP:Toyoda's words may cost Toyota money
通訳が社長に話す日本語を聞いていると、(社長がほぼ理解していることを前提にして)訳しているというより、何を答えるべきかアドバイスしているという印象だった。アメリカ人ではなく、日本人だったというのは、社長のパーソナリティーを考えると素晴らしい判断だったと思う。伝えたいのは謝罪だったからだ。
著名通訳の著書には必ず、訳した苦労だけでなく、訳さなかった苦労が書いてあるが、舌足らずのクライアントを雄弁で補う必要もあるのだろう。
相沢啓一:ドイツ語通訳の現状と課題
ちなみに、通訳大手のサイマルによると、最上位のSクラスで1日12万円(準備の拘束日は6万円)、ビジネスクラス運賃と日当が標準料金。
トヨタが払ったギャラはこんな水準ではないだろう。もし優秀な通訳が払底する秋の学会・国際会議シーズンだったらと思うと、ぞっとする。
同時通訳は連続20分が限界なので、背後に複数の通訳が控えていたはずだが、証言席には一人だけだった。余人を以て替えがたいのだろう。
とはいえ、関心はトヨタの命運ではなく、日本最高水準の通訳(名前が出てこない)の仕事ぶりだ。
公聴会も終わりを迎える頃、オハイオ州選出の長老議員Marcy Kaptur(民主党)が「犠牲者へのremorseが全然足りない」と、技術や管理の話に傾いていた論議を元に戻したとき、社長の(少々慌てておざなりになった)謝罪をかなり補って訳していた。今後の訴訟に不利になろうとも、謝るべきだという打ち合わせがあったはずだ。
(アメリカでは早速、「弁護士が嬉々として社長発言をパワーポイントに貼付けるだろう」という記事が出ている。弁護士というのは業として最低だ)
DFP:Toyoda's words may cost Toyota money
通訳が社長に話す日本語を聞いていると、(社長がほぼ理解していることを前提にして)訳しているというより、何を答えるべきかアドバイスしているという印象だった。アメリカ人ではなく、日本人だったというのは、社長のパーソナリティーを考えると素晴らしい判断だったと思う。伝えたいのは謝罪だったからだ。
著名通訳の著書には必ず、訳した苦労だけでなく、訳さなかった苦労が書いてあるが、舌足らずのクライアントを雄弁で補う必要もあるのだろう。
相沢啓一:ドイツ語通訳の現状と課題
ちなみに、通訳大手のサイマルによると、最上位のSクラスで1日12万円(準備の拘束日は6万円)、ビジネスクラス運賃と日当が標準料金。
トヨタが払ったギャラはこんな水準ではないだろう。もし優秀な通訳が払底する秋の学会・国際会議シーズンだったらと思うと、ぞっとする。
同時通訳は連続20分が限界なので、背後に複数の通訳が控えていたはずだが、証言席には一人だけだった。余人を以て替えがたいのだろう。
ラベル:
英語
新聞のレガシーコストとは
日経が電子版の3月23日創刊を正式発表した。
internet watch:日本経済新聞、電子版を3月創刊。購読料は月額1000円から
販売店や広告代理店に内覧していた通り、紙面そのものの画像を組み込んでいる。朝刊夕刊のパッケージと随時流れる速報を共存させるデザイン(管理人の主な関心=速報ニュースの臨場感と「きょうの新聞は目を通した」という安心感の共存)は、あの日経が考えてもこういうパターンしかないのかと少し残念だった。
新聞掲載記事はすべて掲載するという意味でフルスペック新聞。課金は「メーター方式」で無料登録会員が月間25本まで無料。検索とスクラップは有料化する以上当然だ(当面は、ここにお金を払う理由を見つける人が多いだろう)。
ネット上では4000円という値段設定に批判がある。限界コストまで下がるはずだという教科書的希望だが、日本語の経済新聞として競争がない以上、価格は日経が決める。
新聞のレガシーコストは輪転機や製版システムだけではない。記者とその仕事の仕方が最大のレガシーコストだ。例えば、デジタル情報新聞として経営が確立しているInternet watchでさえ、(青木大我記者とか素晴らしい筆力があるのだけれど)新聞並みの簡潔さで書ける記者は限られている。ところが、新聞では許されない長さで書けば、それぞれの記者は十分な仕事ができる。簡潔にポイントを叩ける記者というのは極めて貴重なのだ。
新聞はボツになった記事が多い日ほど出来がいいが、ページが無限にあるネットではそういう価値観がない。ネットメディアは、検索機能を介して、無限の紙面と無限の暇を前提にしている。
レガシーコストがない会社にはレガシー資産もない。他の分野で「デキる記者」が経済部に送り込まれて半年もしないで突き返されてくる例は珍しくない。
実は、既存メディアの問題は、レガシー資産を過剰評価してしまったのではないかということだ。湯川記者が始めたTechWaveのように、他サイトの転電だけで、自らウラを取らなくても、読者は十分満足するのではないか。逆三角形に簡潔に書かなくても、アクセスは十分稼げるのではないか。現場に人を出さなくても、十分事実関係は確認できるのではないか、事件事故や文芸評論を望む読者は実はいないのではないか、というパラダイムシフトに対する懸念だ。
日本の新聞は「続きは8面に」などというフザけたレイアウトはしない。しかし、よかれと思ってやったことが、もはや望まれなくなっているではないか....
日経には、新聞のデジタル化だけでなく、4000円という値段が相応しいデジタルコンテンツを開拓してほしい。
追加:これは必読!
日本経済新聞電子版の価格設定から透けて見える日経のホンネ
行動経済学「予想どおりに不合理」の引用で、分析が素晴らしい。
ただし、この分野はなんでも合理的に説明してしまうという特徴があるので、真に受けないこと。タイガー・ウッズがパットを打つとき、運動方程式を解いているわけではない。
internet watch:日本経済新聞、電子版を3月創刊。購読料は月額1000円から
販売店や広告代理店に内覧していた通り、紙面そのものの画像を組み込んでいる。朝刊夕刊のパッケージと随時流れる速報を共存させるデザイン(管理人の主な関心=速報ニュースの臨場感と「きょうの新聞は目を通した」という安心感の共存)は、あの日経が考えてもこういうパターンしかないのかと少し残念だった。
新聞掲載記事はすべて掲載するという意味でフルスペック新聞。課金は「メーター方式」で無料登録会員が月間25本まで無料。検索とスクラップは有料化する以上当然だ(当面は、ここにお金を払う理由を見つける人が多いだろう)。
ネット上では4000円という値段設定に批判がある。限界コストまで下がるはずだという教科書的希望だが、日本語の経済新聞として競争がない以上、価格は日経が決める。
新聞のレガシーコストは輪転機や製版システムだけではない。記者とその仕事の仕方が最大のレガシーコストだ。例えば、デジタル情報新聞として経営が確立しているInternet watchでさえ、(青木大我記者とか素晴らしい筆力があるのだけれど)新聞並みの簡潔さで書ける記者は限られている。ところが、新聞では許されない長さで書けば、それぞれの記者は十分な仕事ができる。簡潔にポイントを叩ける記者というのは極めて貴重なのだ。
新聞はボツになった記事が多い日ほど出来がいいが、ページが無限にあるネットではそういう価値観がない。ネットメディアは、検索機能を介して、無限の紙面と無限の暇を前提にしている。
レガシーコストがない会社にはレガシー資産もない。他の分野で「デキる記者」が経済部に送り込まれて半年もしないで突き返されてくる例は珍しくない。
実は、既存メディアの問題は、レガシー資産を過剰評価してしまったのではないかということだ。湯川記者が始めたTechWaveのように、他サイトの転電だけで、自らウラを取らなくても、読者は十分満足するのではないか。逆三角形に簡潔に書かなくても、アクセスは十分稼げるのではないか。現場に人を出さなくても、十分事実関係は確認できるのではないか、事件事故や文芸評論を望む読者は実はいないのではないか、というパラダイムシフトに対する懸念だ。
日本の新聞は「続きは8面に」などというフザけたレイアウトはしない。しかし、よかれと思ってやったことが、もはや望まれなくなっているではないか....
日経には、新聞のデジタル化だけでなく、4000円という値段が相応しいデジタルコンテンツを開拓してほしい。
追加:これは必読!
日本経済新聞電子版の価格設定から透けて見える日経のホンネ
行動経済学「予想どおりに不合理」の引用で、分析が素晴らしい。
ただし、この分野はなんでも合理的に説明してしまうという特徴があるので、真に受けないこと。タイガー・ウッズがパットを打つとき、運動方程式を解いているわけではない。
ラベル:
編集者フォーラムニュース
トヨタ公聴会とダダ漏れ
トヨタ自動車のリコール問題に関する公聴会が、米下院エネルギー商業委員会で始まった。
事前に提出された書類は同委員会のHPで公開されている。
米国トヨタのレンツ社長の答弁は、日本人の目にはかなりの能吏に写り、頼もしかったが、LATimesの逐次ブログに載った写真(公聴会の直前)を見ると、「どうしようもないアメリカ人だなあ」という印象だ。紙面や放映時間が限られた時代のメディア対策では対処できない「いつ見られているか分からない」時代になっている。雪印社長の「寝ていない」発言を思い出す(森永ではありませんでした。ご指摘ありがとうございました)
生中継は閉会後もしばらく続いた。トヨタ関係者は素早く席を離れたが、ニヤニヤ笑う議会関係者や日本語の記者の声も流れていた。UStreamに代表される、「映像だだ漏れ時代」であることを忘れてはいけない。
メジャーメディアは手厚い体勢で生中継は当然という雰囲気、シカゴトリビューンやボルチモアサンなど地方紙の扱いは小さい。自動車産業を抱えるデトロイトフリープレスは根性を見せている。そうでなくちゃいかん。
全国ニュースに対する姿勢は、トヨタ風に言えば、Tier 1(公聴会に記者とカメラを出すメディア)とTier 2(APなどに頼るメディア)に完全に分かれてしまった。
追加:2日目はLATimesやMiami Herald(APによるもの)なども生中継を
事前に提出された書類は同委員会のHPで公開されている。
米国トヨタのレンツ社長の答弁は、日本人の目にはかなりの能吏に写り、頼もしかったが、LATimesの逐次ブログに載った写真(公聴会の直前)を見ると、「どうしようもないアメリカ人だなあ」という印象だ。紙面や放映時間が限られた時代のメディア対策では対処できない「いつ見られているか分からない」時代になっている。雪印社長の「寝ていない」発言を思い出す(森永ではありませんでした。ご指摘ありがとうございました)
生中継は閉会後もしばらく続いた。トヨタ関係者は素早く席を離れたが、ニヤニヤ笑う議会関係者や日本語の記者の声も流れていた。UStreamに代表される、「映像だだ漏れ時代」であることを忘れてはいけない。
メジャーメディアは手厚い体勢で生中継は当然という雰囲気、シカゴトリビューンやボルチモアサンなど地方紙の扱いは小さい。自動車産業を抱えるデトロイトフリープレスは根性を見せている。そうでなくちゃいかん。
全国ニュースに対する姿勢は、トヨタ風に言えば、Tier 1(公聴会に記者とカメラを出すメディア)とTier 2(APなどに頼るメディア)に完全に分かれてしまった。
追加:2日目はLATimesやMiami Herald(APによるもの)なども生中継を
生中継(米国内) 逐次アーカイブ | |
生中継 CBSニュース番組 | |
生中継 誰が悪い投票 | |
生中継 逐次アーカイブ Newsweek記事 | |
生中継 | |
ラジオ中継なし | |
逐次ブログ | |
生中継 逐次アーカイブ | |
生中継(MSNBCへのリンク) 逐次ブログ Twitterでの逐次アップデート(デトロイト駐在MickiMaynard記者) コメント欄書き込み | |
生中継(MSNBCへのリンク) 逐次ブログ 米下院エネルギー商業委員会へのリンク | |
生中継 逐次ブログ(D.C. Now) 提出書類再配信 | |
生中継(Foxnewsへのリンク) 提出書類再配信 |
ラベル:
編集者フォーラムニュース
五輪放映権の限界
アメリカでバンクーバー五輪の放映権を持つNBCへの不満が爆発しているらしい。
ホッケーのカナダーアメリカ戦をMSNBC(ケーブルテレビ)で放送し、NBC本体では5分間のダイジェスト放送だった。まともに放送したのはアイスダンスやボブスレーの録画放送だけだった。
西海岸では、バンクーバーと同じ時間帯にあるにもかかわず、東海岸のプライムタイムにあわせるために更に放送が遅れた。インターネットで結果を知っているのに、司会者が大まじめで「さあ、レースの結果はどうなる?」と力むものだから、白けてしまう。
NPR:NBC's Broken Olympic Coverage Manages To Annoy Absolutely Everyone
他のネットワークがホッケーの歴史的勝利を全く報じなかったのも問題になっている。テレビ同士が放映権の価値を維持するために配慮しあっているのだが、インターネットで結果はとうに流れている。バカバカしいにもほどがある。
金まみれの五輪やW杯は、放映権を国別で競りにかけて放送収入を最大化している。この権益を守るため、JOCを含めて選手を縛り、いまや、スポーツ取材は関係者の打算の固まりになった。サッカーの中田が明確に金銭化したパイオニアで、フリーのスポーツライターが選手のエージェント化した。一方で、民主党のバカが、「メダルが取れないなら投資効果がない」と事業仕分けで後押しする。
早い段階からスポーツイラストレーティッドのiPad版が準備されているように、スポーツとマルチメディア(電子書籍)は抜群に相性がいい。だが、同時に最も金銭化が進んでいる領域なので、もっとも進出が難しい。アメリカでは大リーグ自体がmlb.comという途轍もないサイトを運営しているので、電子新聞のスポーツ欄で松井のホームラン動画が見られるようになる可能性はほとんどない。
ホッケーのカナダーアメリカ戦をMSNBC(ケーブルテレビ)で放送し、NBC本体では5分間のダイジェスト放送だった。まともに放送したのはアイスダンスやボブスレーの録画放送だけだった。
西海岸では、バンクーバーと同じ時間帯にあるにもかかわず、東海岸のプライムタイムにあわせるために更に放送が遅れた。インターネットで結果を知っているのに、司会者が大まじめで「さあ、レースの結果はどうなる?」と力むものだから、白けてしまう。
NPR:NBC's Broken Olympic Coverage Manages To Annoy Absolutely Everyone
他のネットワークがホッケーの歴史的勝利を全く報じなかったのも問題になっている。テレビ同士が放映権の価値を維持するために配慮しあっているのだが、インターネットで結果はとうに流れている。バカバカしいにもほどがある。
金まみれの五輪やW杯は、放映権を国別で競りにかけて放送収入を最大化している。この権益を守るため、JOCを含めて選手を縛り、いまや、スポーツ取材は関係者の打算の固まりになった。サッカーの中田が明確に金銭化したパイオニアで、フリーのスポーツライターが選手のエージェント化した。一方で、民主党のバカが、「メダルが取れないなら投資効果がない」と事業仕分けで後押しする。
早い段階からスポーツイラストレーティッドのiPad版が準備されているように、スポーツとマルチメディア(電子書籍)は抜群に相性がいい。だが、同時に最も金銭化が進んでいる領域なので、もっとも進出が難しい。アメリカでは大リーグ自体がmlb.comという途轍もないサイトを運営しているので、電子新聞のスポーツ欄で松井のホームラン動画が見られるようになる可能性はほとんどない。
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編集者フォーラムニュース
24日に日経電子新聞が正式発表という噂
1)24日に日経電子新聞が正式発表という噂
2)広告費:ネットが新聞を超えた2009年
ネット上でリークがあったので目新しいことではないが、記念すべき発表なので、記録のため。
電通が22日に「2009年日本の広告費」を発表。国内の総広告費は5兆9222億円(前年比88.5%)と2年連続で減少。新聞が6739億円(同81.4%)と落ち込む一方で、インターネットは7069億円(同101.2%)になり、逆転した。新聞は2008年も前年比87.5%。
テレビの広告費は1兆7139億円で、前年比89.8%。雑誌は3024億円(同74.4%)と大幅に落ち込んだ。ラジオも1370億円(同88.4%)と例外ではない。
電通まとめには強烈な権威があったはずだが、「検索連動広告が1710億円」ということは、GoogleとYahoo Japanの決算発表頼みになるということだろうか。もちろん、電通がクライアントにレコメンドすることも増えるに違いないのだが。
電通:2009年日本の広告費
2)広告費:ネットが新聞を超えた2009年
ネット上でリークがあったので目新しいことではないが、記念すべき発表なので、記録のため。
電通が22日に「2009年日本の広告費」を発表。国内の総広告費は5兆9222億円(前年比88.5%)と2年連続で減少。新聞が6739億円(同81.4%)と落ち込む一方で、インターネットは7069億円(同101.2%)になり、逆転した。新聞は2008年も前年比87.5%。
テレビの広告費は1兆7139億円で、前年比89.8%。雑誌は3024億円(同74.4%)と大幅に落ち込んだ。ラジオも1370億円(同88.4%)と例外ではない。
電通まとめには強烈な権威があったはずだが、「検索連動広告が1710億円」ということは、GoogleとYahoo Japanの決算発表頼みになるということだろうか。もちろん、電通がクライアントにレコメンドすることも増えるに違いないのだが。
電通:2009年日本の広告費
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編集者フォーラムニュース
Newsonomics(ニュース経済学)
コンサルタント会社Outsellのアナリストで、ブログContent Bridgesの主催者Ken Doctorが、Newsonomics(ニュース経済学)という本を出した。ナイトリッダーで編集者をやっていただけあって、ニュース取材がどのような経済的裏付けによってなりたっていたか、ネット時代にどの部分が破綻し、どの部分に可能性があるかを論じている。
既存メディアの経営者・編集者に向けて、「記事を作る12の法則」を12章に分けて解説している。法則というより、アドバイスというか、移行の心構えで、「古き良き時代は終わったことを肝に銘じろ」と力説している。
「ニュースにとってのプリウスがまだない」という視点は、管理人の意見と同じ。電気自動車が未熟である以上、プリウスを作らなければならない。
新聞協会は翻訳を出すべきだと思うのだけど....
ラベル:
編集者フォーラムニュース,
読書の記録
SNDベストデザインに3紙
2009年のSND(ニュースデザイン協会)世界ベストデザイン賞に、ベルリンのフライターク紙、フランクフルトのフランクフルター・アルゲマイネ紙日曜版、ニューヨークのニューヨーク・タイムズ紙の3紙が選ばれた。
このコンクールは、年末に指定された日の新聞を送れというものなので、普段のデザイン水準が試される。職人の国、ドイツは常連だが、記事の長さは言語や伝統によって相当異なるので、欧米優位は動かないだろう。
日本は新聞デザインでは世界最低水準だが、汚さと引き換えにした読みやすさは世界最高水準だと思う。
ベルリンのフライターク紙(金曜日という意味)は12400部の週刊紙。ドイツ的な端正なデザインで、個人的にはベスト。こういう空白の使い方をマスターしたいものだ。
アルゲマイネ紙(一般という意味)は347000部。ブロードシートなのに、細部がこまかい。
ニューヨーク・タイムズ紙は80万部。ドイツよりも記事が短いので、うるさい感じがする。
ラベル:
編集者フォーラムニュース
ラジオの革新:民放、3月からネットでサイマル放送
AM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社が、3月中旬からインターネットでもサイマル(同時)送信することを決めた。日経ビジネスの特ダネだ。
参考:ラジオの変革1 東京FMのiPhone配信実験
JASRACや日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。
民放各社と電通は昨年12月、「IPサイマルラジオ協議会」を発足。CMの権利を持つ日本広告業協会や大手芸能事務所と合意を取ったため、CMも丸ごと放送する。(というより、ラジオはCM収入がすべての前提なので、この合意がなければ、経済的に成り立たない)
配信はFlashを使い、登録不要。通信による時間差があるため、時報はカット、権利関係が金に塗れている五輪などのイベントは放送しない。
関西では一昨年から在阪6局が「RADIKO(ラジコ)」を通じて大阪府1000人のモニターを対象に、NTTのフレッツIPv6マルチキャスト方式で100%サイマル放送している。インフラはNTT西日本が協力したのだが、こういう垂れ流しデータは、通信会社のイントラとして流すのが相応しい。IPv6マルチキャストはテレビ画像も十分載る。
日経ビジネスの続報によると、各社月額70万円の負担で、2万人の同時利用を想定している。
ラジオは最もネット進出に向いているコンテンツだったはずだ。しかし、音楽の著作権で放送のような包括契約(何人聞いているのか分からない以上、無条件で売り上げの何%を払うという「どんぶり勘定」)が難しく、ネットではどの局を何人聞いたか、把握が可能なので、それに応じた使用料を払えという話になっていた。ところが、そんな使用曲+接続数のリストを作るのは大変なので、話がまとまらなかった。ポッドキャストの放送が音楽だけ抜いてあるのはこのためだ。
アメリカではすでに包括契約が存在しているので、ネットのサイマル放送は実現している。
出演契約も、ネットだから権利関係が難しいということはない。これまでの契約書の雛形がネット放送を想定していなかったために、関係者がゴネていただけだ。ラジオに出るということは同時にネット配信されるという統一契約書を差し替えればすむ。
パソコンと「ながら視聴」の相性は抜群だ。実際、ニコニコ動画などにはラジオの録音が大量にアップされ、音質が雑音まみれにも関わらず、再生回数も多い。同時放送だけでなく、CM付きオンデマンド放送が始まれば、視聴者数は絶対的に拡大するはずだ。(どうしてやらなかったのか不思議だ)
しかも、メールやTwitterを使っている番組(日本放送のオールナイトニッポンやTBSのキラキラ)では、すでに視聴者との応答(ツッコミ)や呼びかけが組み込まれている。これまでコールセンターがやっていた曲名照会などもできる。なにより、東京FMの「テレ・マルシェ」のような通販番組と連動ができる。(ホリエモンや楽天がやりたかったこと)
最後まで残る問題は、この展開が、東京大阪の参加局サービスエリアに限られることだ。系列局のオーディエンスを食ってしまうという経営問題と、放送範囲を定めた放送法の問題がある。当面はIPアドレスでユーザーの接続地を類推して、エリア外にはサービスしない。
改正著作権法でも、放送のネット再送信には電波法の縛りがある。
参照:同時再送信で実演家の許諾が不要となる条件
経営的にも、ローカル広告主(地方局を支えている)にとって域外の視聴者は不要なので、域外にサービスする動機がない。
この特ダネを抜いた、日経ビジネスオンラインの井上理記者は「地方の系列局は、地元地域に根ざした独自番組を増やすなどして勝負すればよい。そうした経営努力で、より地元密着のコンテンツが増えるのであれば、地域のリスナーも喜んで聴いてくれるだろう」と書いている。
地域FMのポータル「サイマルラジオ」(代表は湘南FM社長の木村太郎)は素晴らしいインフラをすでに提供している。ネット上では湘南FMとニューヨークのWNYCに差は全くない。湘南ビーチFM(かなり高音質)なんて、全国の陸サーファーが聞くだろう。アドセンスと同様、マリンスポーツ関係の広告とは親和性がある一方、茅ヶ崎の商業施設の広告にはメリットがない。
ラジオに注目しているのは、他のメディアがやらないという話でもないからだ。
抜群のデザインセンスがあるドイツの全国紙Zeit(ツァイト)はZeit Audioというニュース番組を始めている。ヒヤリングのテストのような内容なのが、ドイツらしいのだけど、ニュースの朗読(目や体の不自由な人対象という意味もある)だけでなく、ニュース討論のようなコンテンツ(つまり、編集会議で話しているようなこと)も可能になる。
実際、ラジオの朝の情報番組は「新聞ネタ」のオンパレードだ。多くの人は、新聞代わりに、というより、ニュースに関するDJ(こういう意味で使うのは古いか)の反応を楽しむために、朝のラジオを聞いている。
なお、朝日新聞がTwitterでの特ダネ告知でこのニュースを出したが、この一方は日経ビジネスの井上理記者がNHKでつかんできたものだと思うし、すでに前日朝からTwitterで流通し続けていたものだ。抜かれ記者のアピールを真に受けちゃだめだ。
参考:ラジオの変革1 東京FMのiPhone配信実験
JASRACや日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。
民放各社と電通は昨年12月、「IPサイマルラジオ協議会」を発足。CMの権利を持つ日本広告業協会や大手芸能事務所と合意を取ったため、CMも丸ごと放送する。(というより、ラジオはCM収入がすべての前提なので、この合意がなければ、経済的に成り立たない)
配信はFlashを使い、登録不要。通信による時間差があるため、時報はカット、権利関係が金に塗れている五輪などのイベントは放送しない。
関西では一昨年から在阪6局が「RADIKO(ラジコ)」を通じて大阪府1000人のモニターを対象に、NTTのフレッツIPv6マルチキャスト方式で100%サイマル放送している。インフラはNTT西日本が協力したのだが、こういう垂れ流しデータは、通信会社のイントラとして流すのが相応しい。IPv6マルチキャストはテレビ画像も十分載る。
日経ビジネスの続報によると、各社月額70万円の負担で、2万人の同時利用を想定している。
ラジオは最もネット進出に向いているコンテンツだったはずだ。しかし、音楽の著作権で放送のような包括契約(何人聞いているのか分からない以上、無条件で売り上げの何%を払うという「どんぶり勘定」)が難しく、ネットではどの局を何人聞いたか、把握が可能なので、それに応じた使用料を払えという話になっていた。ところが、そんな使用曲+接続数のリストを作るのは大変なので、話がまとまらなかった。ポッドキャストの放送が音楽だけ抜いてあるのはこのためだ。
アメリカではすでに包括契約が存在しているので、ネットのサイマル放送は実現している。
出演契約も、ネットだから権利関係が難しいということはない。これまでの契約書の雛形がネット放送を想定していなかったために、関係者がゴネていただけだ。ラジオに出るということは同時にネット配信されるという統一契約書を差し替えればすむ。
パソコンと「ながら視聴」の相性は抜群だ。実際、ニコニコ動画などにはラジオの録音が大量にアップされ、音質が雑音まみれにも関わらず、再生回数も多い。同時放送だけでなく、CM付きオンデマンド放送が始まれば、視聴者数は絶対的に拡大するはずだ。(どうしてやらなかったのか不思議だ)
しかも、メールやTwitterを使っている番組(日本放送のオールナイトニッポンやTBSのキラキラ)では、すでに視聴者との応答(ツッコミ)や呼びかけが組み込まれている。これまでコールセンターがやっていた曲名照会などもできる。なにより、東京FMの「テレ・マルシェ」のような通販番組と連動ができる。(ホリエモンや楽天がやりたかったこと)
最後まで残る問題は、この展開が、東京大阪の参加局サービスエリアに限られることだ。系列局のオーディエンスを食ってしまうという経営問題と、放送範囲を定めた放送法の問題がある。当面はIPアドレスでユーザーの接続地を類推して、エリア外にはサービスしない。
改正著作権法でも、放送のネット再送信には電波法の縛りがある。
参照:同時再送信で実演家の許諾が不要となる条件
経営的にも、ローカル広告主(地方局を支えている)にとって域外の視聴者は不要なので、域外にサービスする動機がない。
この特ダネを抜いた、日経ビジネスオンラインの井上理記者は「地方の系列局は、地元地域に根ざした独自番組を増やすなどして勝負すればよい。そうした経営努力で、より地元密着のコンテンツが増えるのであれば、地域のリスナーも喜んで聴いてくれるだろう」と書いている。
地域FMのポータル「サイマルラジオ」(代表は湘南FM社長の木村太郎)は素晴らしいインフラをすでに提供している。ネット上では湘南FMとニューヨークのWNYCに差は全くない。湘南ビーチFM(かなり高音質)なんて、全国の陸サーファーが聞くだろう。アドセンスと同様、マリンスポーツ関係の広告とは親和性がある一方、茅ヶ崎の商業施設の広告にはメリットがない。
ラジオに注目しているのは、他のメディアがやらないという話でもないからだ。
抜群のデザインセンスがあるドイツの全国紙Zeit(ツァイト)はZeit Audioというニュース番組を始めている。ヒヤリングのテストのような内容なのが、ドイツらしいのだけど、ニュースの朗読(目や体の不自由な人対象という意味もある)だけでなく、ニュース討論のようなコンテンツ(つまり、編集会議で話しているようなこと)も可能になる。
実際、ラジオの朝の情報番組は「新聞ネタ」のオンパレードだ。多くの人は、新聞代わりに、というより、ニュースに関するDJ(こういう意味で使うのは古いか)の反応を楽しむために、朝のラジオを聞いている。
なお、朝日新聞がTwitterでの特ダネ告知でこのニュースを出したが、この一方は日経ビジネスの井上理記者がNHKでつかんできたものだと思うし、すでに前日朝からTwitterで流通し続けていたものだ。抜かれ記者のアピールを真に受けちゃだめだ。
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編集者フォーラムニュース
ニューヨークタイムズ決算、利益は3倍だが...
ニューヨークタイムズの2009年第4四半期決算は、売り上げが前年同期比11%減の6億8120万ドル、利益は9090万ドル(前年動同期は2760万ドル)になった。プリント版の広告は20%減、オンライン広告は10.6%増加し、トータルでは17.1%減少した。
通年では、1990万ドルの黒字(前年は5780万ドルの赤字)で、給与と従業員の削減でコストを15.5%も削減したことが効いた。
投資家向け会見(カンファレンスコール)では、アナリストの質問を含め、iPadの「ア」の字も出なかった。
グラフは、ここ数年のタイムズ本体(The New York Times Media Group)の四半期ごとの収入。クリスマスがあるので、第4四半期の広告は膨れ上がるのだが、この落ち込みの趨勢はどこまで続くのだろうか。
通年では、1990万ドルの黒字(前年は5780万ドルの赤字)で、給与と従業員の削減でコストを15.5%も削減したことが効いた。
投資家向け会見(カンファレンスコール)では、アナリストの質問を含め、iPadの「ア」の字も出なかった。
グラフは、ここ数年のタイムズ本体(The New York Times Media Group)の四半期ごとの収入。クリスマスがあるので、第4四半期の広告は膨れ上がるのだが、この落ち込みの趨勢はどこまで続くのだろうか。
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編集者フォーラムニュース
オーラル・ヒストリーとは
新人のころ、お世話になったNHKの先輩記者に、「競争に勝ち残って、東京勤務になった理由は何ですか」と聞いたことがある。
彼は「街の声を取るのが得意だから」という自己分析をして、「テレビ記者は絶対に相づちを打ってはいけない。編集できなくなるから。ぐっと我慢する。それができない記者が多い」と教えてくれた。
NHK「爆笑問題のニッポンの教養」で、オーラル・ヒストリーの第一人者御厨貴教授が登場した。番組で、対象が表現を探しあぐねているときに、「要するにこういうことですか」と容喙したい衝動をいかに抑えるかというノウハウを披露していた。
活字記者は、記事構成をほとんど完全に自分で支配できるので、「仕事のできる記者」ほど誘導質問が上手で、実際のところ、取材相手の言葉なのか、記者の言葉なのか、分からない。
事件の目撃者や被災者の声が、不自然なまでに論理的だったり、そもそも冷たい標準語だったりする時(往々にしてそうだが)、現場の匂いというべきものが失われている。
マルチメディアのコンテンツ作成では、活字記者がどこまで姿を消せるかという「技術的な問題」がある。もっとも、技術的であるだけで、(この辺が技術者に分からないところだのだが)マルチメディアでも主体は記者なのだが。
「オーラル・ヒストリー入門」はインタビュー、トランスクリプト化(テープ起こし)、編集などのコツをまとめた教科書。大学教授だけでなく、武田徹などのジャーナリストも加わっている。この分野の巨人、スタッズ・ターケルの話も出てくるが、アメリカ人の「語る情熱」というのは、日本人にはなかなかないもののような気もする。
彼は「街の声を取るのが得意だから」という自己分析をして、「テレビ記者は絶対に相づちを打ってはいけない。編集できなくなるから。ぐっと我慢する。それができない記者が多い」と教えてくれた。
NHK「爆笑問題のニッポンの教養」で、オーラル・ヒストリーの第一人者御厨貴教授が登場した。番組で、対象が表現を探しあぐねているときに、「要するにこういうことですか」と容喙したい衝動をいかに抑えるかというノウハウを披露していた。
活字記者は、記事構成をほとんど完全に自分で支配できるので、「仕事のできる記者」ほど誘導質問が上手で、実際のところ、取材相手の言葉なのか、記者の言葉なのか、分からない。
事件の目撃者や被災者の声が、不自然なまでに論理的だったり、そもそも冷たい標準語だったりする時(往々にしてそうだが)、現場の匂いというべきものが失われている。
マルチメディアのコンテンツ作成では、活字記者がどこまで姿を消せるかという「技術的な問題」がある。もっとも、技術的であるだけで、(この辺が技術者に分からないところだのだが)マルチメディアでも主体は記者なのだが。
「オーラル・ヒストリー入門」はインタビュー、トランスクリプト化(テープ起こし)、編集などのコツをまとめた教科書。大学教授だけでなく、武田徹などのジャーナリストも加わっている。この分野の巨人、スタッズ・ターケルの話も出てくるが、アメリカ人の「語る情熱」というのは、日本人にはなかなかないもののような気もする。
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編集者フォーラムニュース,
読書の記録
マクラッチーはニュース有料化を否定
マクラッチーのCEO Gary Pruittが、ニューヨークで開かれたオンライン広告イベントで「会社は広告モデルでComfortableだ。何か問題があるとは見ていない」と述べ、有料化案を否定した。もっとも、「有料化を排除するものではないが」と全否定ではない。
同社のオンライン広告は、2009年は11.6%増加し、広告収入の16.2%を占めるまでに成長した。しかし、「この成長がどの程度続くか」という質問には即座に「分からない」と述べたという。
とはいえ、マクラッチーには、すでに有料化に移行する余力がない。
同社の収入は、2008年の19億ドルから2009年の15億ドルに22.6%減少、広告に限れば27.1%減少した。
グラフは外側が2008年、内側が2009年で、購読料値上げと広告減少で、相対的に購読料比率が14%から19%に上がっている。
有料化に進むNYタイムズは、2008年第三四半期には購読料収入が広告収入を上回っただけでなく、広告も過半が全国広告で、地元広告と三行広告はそれぞれ4分の1弱にすぎない。ブランド力があるNYタイムズのほうが無料サイトに向いているのに、「この先がない」から断念したのだ。
マクラッチーは、地元広告が42%、三行広告が21%を占めている。
どんな企業も稼いでいる部門が経営を決める(つまり、経営者が主体的に戦略を決めるわけではない)。広告依存が高すぎる同社の社内政治力学では、有料化に移行できないはずだ。
同社のオンライン広告は、2009年は11.6%増加し、広告収入の16.2%を占めるまでに成長した。しかし、「この成長がどの程度続くか」という質問には即座に「分からない」と述べたという。
とはいえ、マクラッチーには、すでに有料化に移行する余力がない。
同社の収入は、2008年の19億ドルから2009年の15億ドルに22.6%減少、広告に限れば27.1%減少した。
グラフは外側が2008年、内側が2009年で、購読料値上げと広告減少で、相対的に購読料比率が14%から19%に上がっている。
有料化に進むNYタイムズは、2008年第三四半期には購読料収入が広告収入を上回っただけでなく、広告も過半が全国広告で、地元広告と三行広告はそれぞれ4分の1弱にすぎない。ブランド力があるNYタイムズのほうが無料サイトに向いているのに、「この先がない」から断念したのだ。
マクラッチーは、地元広告が42%、三行広告が21%を占めている。
どんな企業も稼いでいる部門が経営を決める(つまり、経営者が主体的に戦略を決めるわけではない)。広告依存が高すぎる同社の社内政治力学では、有料化に移行できないはずだ。
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編集者フォーラムニュース
ジャーナリズム・オンラインとは
経営再建中のMediaNewsの系列紙エンタープライズ・レコード紙(カリフォルニア)とヨーク・デイリー・レコード紙(ペンシルバニア)が、5月ごろから有料化する。1ヶ月25本までは無料で、それ以上は有料というメーター方式(NYタイムズと同じ)で、システムはジャーナリズム・オンラインを採用する。
3月8日、「ジャーナリズム ・オンライン」の共同創設者、ゴードン・クロビッツ氏(Gordon Crovitz)が来日し、日本記者クラブの研究会「世界の新聞・メディア」で講演した。日本の新聞は円高のお陰で世界最高の単価なので、売り込みに来たのだ。
YouTube:「ジャーナリズム・オンライン」 ゴードン・クロビッツ氏 2010.3.8
約100分。通訳付きなので実質30分なので、内容は上記より薄いが、「地方新聞の訃報欄はその土地以外からのアクセスが多い」という話は面白い。
記者クラブのアカウントの動画は、ブログに埋め込みができないようになっている。そんなバカ相手に講演するはめになった彼は、本当に哀れだ。
グループの56紙も順次移行する公算。CEOのDean Singletonはプリント派経営者で、有料化は、新たな収入としてよりも、プリント版の補完サービスとして購読者を維持するという考えの持ち主。
採用されるジャーナリズム・オンラインは、一つのアカウント(パスワード)で複数の加盟サイトの決済をまとめるサービスを行うベンチャー企業だ。まだ稼働していない。
様々な価格戦略を提案している。いずれも商標登録済み。
HAPP(頻繁利用有料化):一定期間で一定ページ数まで無料、それ以上は有料
SCPP(選択記事有料化):ある記事(セクション)だけ有料
TBPP(期間有料化):公開後、一定時間だけ有料あるいは無料
ESPP(サービス有料化):コメント欄やメール転送サービスなどが有料
MAPP(地域有料化):マーケット域内かどうかで有料化
PAPP(プレビュー以降有料化):一定部分だけプレビューを許す
記事単位から年間契約、プリント版との組み合わせ購読料、記事単位の課金総額が一定額を超えると期間契約に自動転換される仕組みなどを準備している。
手数料は20%前後。課金システムを内製すると、セキュリティの要求が格段に上がってしまい、リスクも大きいので仕方ないだろう。
HPでは、すでにインターフェイスを公開している。いわゆるLightBox風。
採用されるジャーナリズム・オンラインは、一つのアカウント(パスワード)で複数の加盟サイトの決済をまとめるサービスを行うベンチャー企業だ。まだ稼働していない。
様々な価格戦略を提案している。いずれも商標登録済み。
HAPP(頻繁利用有料化):一定期間で一定ページ数まで無料、それ以上は有料
SCPP(選択記事有料化):ある記事(セクション)だけ有料
TBPP(期間有料化):公開後、一定時間だけ有料あるいは無料
ESPP(サービス有料化):コメント欄やメール転送サービスなどが有料
MAPP(地域有料化):マーケット域内かどうかで有料化
PAPP(プレビュー以降有料化):一定部分だけプレビューを許す
記事単位から年間契約、プリント版との組み合わせ購読料、記事単位の課金総額が一定額を超えると期間契約に自動転換される仕組みなどを準備している。
手数料は20%前後。課金システムを内製すると、セキュリティの要求が格段に上がってしまい、リスクも大きいので仕方ないだろう。
HPでは、すでにインターフェイスを公開している。いわゆるLightBox風。
3月8日、「ジャーナリズム ・オンライン」の共同創設者、ゴードン・クロビッツ氏(Gordon Crovitz)が来日し、日本記者クラブの研究会「世界の新聞・メディア」で講演した。日本の新聞は円高のお陰で世界最高の単価なので、売り込みに来たのだ。
YouTube:「ジャーナリズム・オンライン」 ゴードン・クロビッツ氏 2010.3.8
約100分。通訳付きなので実質30分なので、内容は上記より薄いが、「地方新聞の訃報欄はその土地以外からのアクセスが多い」という話は面白い。
記者クラブのアカウントの動画は、ブログに埋め込みができないようになっている。そんなバカ相手に講演するはめになった彼は、本当に哀れだ。
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編集者フォーラムニュース
独仏でもニュースサイト有料化
ドイツのシュプリンガー系列のベルリナー・モーゲンポスト紙とハンブルガー・アーベントブラット紙が有料化を開始した。
モーゲンポストは月4.95ユーロ、アーベントブラッドは月7.95ユーロ。全国ニュースは無料で、「ユーロ」マークがついている地元ニュースだけが有料。新聞購読者は無料。
シュプリンガーは昨年12月9日からタブロイド紙のビルトと一般紙のヴェルトのiPhone用アプリを有料にしている。
決済システムは、オンラインショッピングの決済をまとめて代行するClickandBuyを利用している。同社はさらに、ドイツテレコムに対しては、電話料金と一緒にアクセス料金を請求できる仕組みを求めている。
一方、フランスでは、ルモンド紙が最も早く有料化しており、Web版が月6ユーロ(年間59ユーロ)、プリント版(電子版とPDF電子版)が月15ユーロ。
レクスプレスとフィガロも早ければ2月にも有料化する方針。
モーゲンポストは月4.95ユーロ、アーベントブラッドは月7.95ユーロ。全国ニュースは無料で、「ユーロ」マークがついている地元ニュースだけが有料。新聞購読者は無料。
シュプリンガーは昨年12月9日からタブロイド紙のビルトと一般紙のヴェルトのiPhone用アプリを有料にしている。
決済システムは、オンラインショッピングの決済をまとめて代行するClickandBuyを利用している。同社はさらに、ドイツテレコムに対しては、電話料金と一緒にアクセス料金を請求できる仕組みを求めている。
一方、フランスでは、ルモンド紙が最も早く有料化しており、Web版が月6ユーロ(年間59ユーロ)、プリント版(電子版とPDF電子版)が月15ユーロ。
レクスプレスとフィガロも早ければ2月にも有料化する方針。
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編集者フォーラムニュース
トムとジェリー、公開から70年
「トムとジェリー」は、1940年2月10日に公開された第一話「上には上がある」(Puss Gets the Boot)で始まった。真珠湾攻撃のほぼ2年前だ。メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM) のハンナとバーベラが制作した全編カラーアニメーションで、映画の入れ替え時間にニュース映画などと一緒に上映された短編だった。年間3−4本のペースで1967年まで製作された161本が、いわゆる「オリジナル」だ。
日本では、1964年からTBSで「3本立て」の放映が始まり、いまでもCS放送で続いている。だから、裕福な家で育ったいまの50歳は、あのドタバタ劇を見ているはずだ。
写真は、1945年公開の「ジェリー、街に行く」で、ジェリーが摩天楼を背景にスケートをしている。これを見ていれば、アメリカと戦争するなんてバカバカしいと思っただろう。日本が残したのは「わだつみの声」だった。
トムとジェリーは、全共闘世代とその後の世代を分けた決定的な要因だと思う。(とはいえ、ちょっと言い過ぎかも)
元々、大人を対象に作られた映画だから、笑わせ方が複雑で、風刺や教訓に富む。演劇のパロディーだったり、工業社会への批判だったり、複雑なプロットだったり、「子供騙し」の要素が全くない。そして、金持ち、おしゃれ、軍隊、豊かなアメリカ(巨大冷蔵庫やバカンス、スポーツカー)のイメージを幼い脳みそに擦り込まれる。トムのずっこけを笑うのではなく、そんな展開にした制作者を笑う。子供がませてしまった。
テレビの普及が日本より10年以上遅れた韓国では、その世代が大学生になる1990年前半に、四角四面の学生運動が消えた。「汤姆与杰利」を見て妙な教条など受け付けなくなった中国の若者も、もう反乱など起こさないだろう。
北朝鮮は昨年9月から放送を始めたが、肝心のテレビが普及していない。
グラフは浜松誠二「東アジア共生へのシナリオ」
「ある愛の詩」公開から40年
最近読んだハーバード本
- ある愛の詩(1970年) ハーバードとラドクリフ(ハーバード付属女子大)が舞台。Love means never having to say you're sorryを『愛とは決して後悔しないこと』と訳した字幕は、ちょっと意味が違う気がするが、名訳だと思う。
- ハーバードの神話 (1981年) エンリック・ハンク・ロペス 学部、大学院別に力の源泉を説明する。キッシンジャーとか、著名人が多数登場。「ワシントンへ夜行列車でいける距離というのが権力に近づいた要因」というのは無理がある。
- ハーバードの世紀―アメリカを創った名門大学(1990年)リチャード・ノートン スミス 19世紀と20世紀の2人の学長が進めた大学改革を中心に、設立から現在までの歴史。歴史を書くというのはこの水準じゃないと。
- The University: An Owner's Manual(1991年)Henry Rosovsky 学長によるハーバード論。「大学院卒はハーバードマンじゃないが、MBAの人に寄付金をお願いするときはそうは言わない」とあけすけ。研究機関として有名だが、あくまで学部生が主人公というのが内部の本音なんだろう。多額寄付者子弟や地元出身、マイノリティの優先枠がある一方で、豊富な奨学金を活用して「毎年200人程度は、どんな境遇に育とうともハーバードに来る高校生だ」と断言するほど、才能を見抜く目に自信があるそうだ。
- ハーバードで語られる世界戦略 (2001年) 田中 宇 大門 小百合 年とってから留学しても意味がないという好例。
ラベル:
読書の記録
外貨準備のデメリット
人民元はどうなるかについて、関志雄「チャイナ・アズ・ナンバーワン」のメモ
双子の黒字 −> 人民元上昇圧力 ー> 外貨準備とベースマネーの増加
リーマンショック前の景気抑制策
効果は限定的で、人民元切り上げを見込んだホットマネーが大量流入した。
日本の教訓
結局、インフレに耐えられなくなって、変動相場制(当然、元切り上げ)に移らなければならない。
外貨準備を貯めるデメリットは何か
要するに、クレジットカードを作れない人が現金を持ち歩かなければならないようなもので、国力があれば外貨準備は必要がない。
人民元預金でもしようかな。
双子の黒字 −> 人民元上昇圧力 ー> 外貨準備とベースマネーの増加
リーマンショック前の景気抑制策
- 公開市場操作 中銀手形の売却
- 預金準備率 7%(2004年4月)から17.5%(2008年6月)に引き上げ
- 利上げ 2.16ポイント
- 人民元改革 2005年7月から2008年後半まで管理変動相場制
効果は限定的で、人民元切り上げを見込んだホットマネーが大量流入した。
日本の教訓
- 切り上げに抵抗があるから自由化が遅れた(バブルが発生した)
- 物価上昇と為替上昇はトレードオフ
- 資本規制をしながら変動相場は可能
結局、インフレに耐えられなくなって、変動相場制(当然、元切り上げ)に移らなければならない。
外貨準備を貯めるデメリットは何か
- 企業は高い金利で借りているのに、米国債運用は低金利(ネットでは富の流出)
- 運用が難しい(CIC、中国投資有限責任公司は大損)
- 企業買収も難しい(ノウハウがない。レノボになってしまう)
要するに、クレジットカードを作れない人が現金を持ち歩かなければならないようなもので、国力があれば外貨準備は必要がない。
人民元預金でもしようかな。
ラベル:
読書の記録
不機嫌な中国
最近読んだ中国本。
「チャイナ・アズ・ナンバーワン」の著者関志雄氏は香港出身、香港中文大から東大経済博士取得後、野村の上級研究員。
民間消費がGDPの35%にすぎないという事実には驚いた。貧富の差が著しく、国営企業の内部留保も膨大なことが原因。貿易黒字も増えるわけだ。
間もなくルイス転換点(農業部門の余剰労働力が底をつく状況)を迎え、賃金インフレで競争力が低下するという発展途上国特有の困難を中国がどう対処するかに注目している。こういう本が出ると、中国もやっと普通の国になったと思う。
「不機嫌な中国」は中国で売れに売れた「ノーと言える中国」。経済力への自信と、国際社会での扱われ方に対する不満が、「剣を持って商売すればいい」という主張(東南アジアやアフリカにはインフラ投資をして、時期を見て「港湾を守るため」という理由で出兵すればいいと公言している!)に繋がっている。
マル経の論理飛躍と社会主義のレトリックは、ちょっと付き合えない。人民元高には反対だが、製造業の低賃金はアメリカの陰謀だ、という無茶な論理。頭、大丈夫か?
「北京大学」は、理解ある者同士の日中交流手記。一生懸命な学生は好感がもてる。
「チャイナ・アズ・ナンバーワン」の著者関志雄氏は香港出身、香港中文大から東大経済博士取得後、野村の上級研究員。
民間消費がGDPの35%にすぎないという事実には驚いた。貧富の差が著しく、国営企業の内部留保も膨大なことが原因。貿易黒字も増えるわけだ。
間もなくルイス転換点(農業部門の余剰労働力が底をつく状況)を迎え、賃金インフレで競争力が低下するという発展途上国特有の困難を中国がどう対処するかに注目している。こういう本が出ると、中国もやっと普通の国になったと思う。
「不機嫌な中国」は中国で売れに売れた「ノーと言える中国」。経済力への自信と、国際社会での扱われ方に対する不満が、「剣を持って商売すればいい」という主張(東南アジアやアフリカにはインフラ投資をして、時期を見て「港湾を守るため」という理由で出兵すればいいと公言している!)に繋がっている。
マル経の論理飛躍と社会主義のレトリックは、ちょっと付き合えない。人民元高には反対だが、製造業の低賃金はアメリカの陰謀だ、という無茶な論理。頭、大丈夫か?
「北京大学」は、理解ある者同士の日中交流手記。一生懸命な学生は好感がもてる。
Splinternet(分断インターネット)と有料化
元日経メディアラボ所長の坪田知己氏と元時事通信社編集委員の湯川鶴章氏の対談が読売新聞に載っている。
元記者が見るメディアの未来(前)
元記者が見るメディアの未来(後)
(最も驚いたのは、「田舎のグーグル」紀伊民報のネット担当者が1人ということなのだけど)気になったのは、「日経新聞がこの春開始する有料の電子版の記事も、おそらくネット上でコピーされてしまうだろう」という発言で、Paywallを越えると裸のHTMLということなのだろうか。
もちろん、技術的にコピーを困難にすることだけが方策ではなく、著作権や不当利得という法的手段で対応することもできるが、訴訟費用がかかる。
一つは、Splinternetになると批判されているが、標準技術をあえて採用しないことで、例えばFlash+暗号化で裸のデータを流さないようにすることだ。例えばこのサイトで、フルフラッシュかつ縦書きだ。
macromarionette
HTMLの次のバージョン(5.0)ではビデオなどが標準化されるが、Flashを使う理由は、動画ではなく非公開化である場合も少なくない。
もう一つは、iPhoneやiPad、専用ソフト(ニューヨークタイムズのNews Reader2.0)。課金というハードルがある以上、専用アプリを導入してもらうという手はそんなに難しくないのではないか。この手のプラットフォームこそ、「メディアの興亡」(杉山隆男)で出てくるような、日経の先駆性を示すことになるような気がする。もう円城寺社長はいないのかな。
ちなみに、「メディアの興亡」を読んだことがない人がこの業界にいる(しかも、かなり)ということは信じがたい。
元記者が見るメディアの未来(前)
元記者が見るメディアの未来(後)
(最も驚いたのは、「田舎のグーグル」紀伊民報のネット担当者が1人ということなのだけど)気になったのは、「日経新聞がこの春開始する有料の電子版の記事も、おそらくネット上でコピーされてしまうだろう」という発言で、Paywallを越えると裸のHTMLということなのだろうか。
もちろん、技術的にコピーを困難にすることだけが方策ではなく、著作権や不当利得という法的手段で対応することもできるが、訴訟費用がかかる。
一つは、Splinternetになると批判されているが、標準技術をあえて採用しないことで、例えばFlash+暗号化で裸のデータを流さないようにすることだ。例えばこのサイトで、フルフラッシュかつ縦書きだ。
macromarionette
HTMLの次のバージョン(5.0)ではビデオなどが標準化されるが、Flashを使う理由は、動画ではなく非公開化である場合も少なくない。
もう一つは、iPhoneやiPad、専用ソフト(ニューヨークタイムズのNews Reader2.0)。課金というハードルがある以上、専用アプリを導入してもらうという手はそんなに難しくないのではないか。この手のプラットフォームこそ、「メディアの興亡」(杉山隆男)で出てくるような、日経の先駆性を示すことになるような気がする。もう円城寺社長はいないのかな。
ちなみに、「メディアの興亡」を読んだことがない人がこの業界にいる(しかも、かなり)ということは信じがたい。
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編集者フォーラムニュース
ガネット社、黒字に転換
USATodayなどを発行する全米最大手ガネット社が、1日に発表した第4四半期決算で1億3360万ドルの黒字(前年同期は47億ドルの赤字)を計上した。
広告収入が18%減したため、(昨年計上した56億ドルの特別損失を除くと)一株あたりの利益は85セントから72セントに低下した。債務削減では、2009年で7億5000万ドル削減する予定。
広告収入が反発すると期待していた市場は失望し、株価は8%も下落した。
デトロイトフリープレス:Gannett says lower costs helped it turn profit
フィナンシャルタイムズ:Gannett $133.6m net profit helped by ad trend
全米2位で経営再建中のトリビューン社では、1月26日、経営者・管理職を対象にした総額4560万ドルのインセンティブ計画を裁判所が認可した。
このボーナスは5億ドルあるキャッシュフローの11%にもなるため、労働組合と破産管財人が「前例ない大盤振る舞い」と提訴していた。グループ全体で3000人が首を切られている。
続いて、トリビューン社は1日、2月末だった再建計画提出締め切りを6月8日まで延長するよう裁判所に申請した。
1日には低順位債権者が2007年の買収を巡って関係者を提訴する動きに出た。
シカゴトリビューン:Unsecured creditors seek to challenge Tribune Co. buyout
マイアミヘラルドなどのマクラッチー社(全米3位)は、3日に発表した第4四半期決算で、2580万ドルの黒字(前年同期2700万ドル赤字)を発表した。
広告売り上げが20.5%減少し3億87万ドル、収入は16.5%減の3億9320万ドルで、いかに広告依存が高いか驚く(テレビなどもあるから)。
売却予定のマイアミヘラルド本社隣接地に関して、2630万ドルの特損を計上した。
同時に、20億ドルある債務を削減するため、8億7500万ドルの社債(2017年満期)を発行し、2011年、14年満期の社債を割り増し価格で償還すると発表した。(安い金利で借り換えるためだが、ただの先送りでもある)
オンライン広告は14.9%増加し、収入に占める割合は16%まで上昇した。
マイアミヘラルド:McClatchy turns 4th quarter profit
ビジネスウイーク:McClatchy sweetens offer on bonds
ニューヨークタイムズの決算発表は10日。
広告収入が18%減したため、(昨年計上した56億ドルの特別損失を除くと)一株あたりの利益は85セントから72セントに低下した。債務削減では、2009年で7億5000万ドル削減する予定。
広告収入が反発すると期待していた市場は失望し、株価は8%も下落した。
デトロイトフリープレス:Gannett says lower costs helped it turn profit
フィナンシャルタイムズ:Gannett $133.6m net profit helped by ad trend
全米2位で経営再建中のトリビューン社では、1月26日、経営者・管理職を対象にした総額4560万ドルのインセンティブ計画を裁判所が認可した。
このボーナスは5億ドルあるキャッシュフローの11%にもなるため、労働組合と破産管財人が「前例ない大盤振る舞い」と提訴していた。グループ全体で3000人が首を切られている。
続いて、トリビューン社は1日、2月末だった再建計画提出締め切りを6月8日まで延長するよう裁判所に申請した。
1日には低順位債権者が2007年の買収を巡って関係者を提訴する動きに出た。
シカゴトリビューン:Unsecured creditors seek to challenge Tribune Co. buyout
マイアミヘラルドなどのマクラッチー社(全米3位)は、3日に発表した第4四半期決算で、2580万ドルの黒字(前年同期2700万ドル赤字)を発表した。
広告売り上げが20.5%減少し3億87万ドル、収入は16.5%減の3億9320万ドルで、いかに広告依存が高いか驚く
売却予定のマイアミヘラルド本社隣接地に関して、2630万ドルの特損を計上した。
同時に、20億ドルある債務を削減するため、8億7500万ドルの社債(2017年満期)を発行し、2011年、14年満期の社債を割り増し価格で償還すると発表した。(安い金利で借り換えるためだが、ただの先送りでもある)
オンライン広告は14.9%増加し、収入に占める割合は16%まで上昇した。
マイアミヘラルド:McClatchy turns 4th quarter profit
ビジネスウイーク:McClatchy sweetens offer on bonds
ニューヨークタイムズの決算発表は10日。
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編集者フォーラムニュース
WPP社長「政府がメディアを支援するかも」
世界最大の広告代理店グループWPPのマーチン・ソレル社長(創業者)が、「ガーディアンのように、赤字を垂れ流して、いつか廃業することになったとき、政府は補助金を出す必要にせまられるかもしれない」と延べだそうだ。
SFN:WPP chief executive: Governments might prop up media
ソレル社長は、特にガーディアンの名を挙げて、「いつまでも赤字を続けることはできない。仮定として、いつか赤字が出せなくなったとき(内部資金が底をついたとき)、政府補助金というのを考えなければならないだろう。選挙民は伝統的メディアに補助金が必要かどうか、判断することになるだろう」「新聞は銀行のように必須サービスなのか、議論できるだろう。政府が介入すべきかどうか、という問題だ」という。
新聞の収入の半分を占める広告費を取り仕切っている広告代理店の話は、一般的なメディア評論ではない。広告の将来について現場の感触をつかんでいるだろう。ガーディアンはいまや英国唯一の高級紙で、アメリカからのアクセスが3分の1を占める「世界の新聞」になりつつある。ネット対応も最先端だ。そのガーディアンを例示したのは、「これだけは救わないとまずいだろう」というインテリ層の共通認識からかもしれないが、そういう恐れを公言するというのは、ショッキングだ。
当のガーディアンは、ガーディアングループ(信託基金)は昨年9000万ポンドの赤字(そのうち、ガーディアン本体が3680万ポンドの赤字)だが、8300万ポンドの現金と2億ポンド以上の投資基金があるとして、「話を例示しただけで、政府補助金の問題は出ていない。基金は見渡せる将来に渡って本体を支え続ける」という、母体基金の話を引用している。
SFN:WPP chief executive: Governments might prop up media
ソレル社長は、特にガーディアンの名を挙げて、「いつまでも赤字を続けることはできない。仮定として、いつか赤字が出せなくなったとき(内部資金が底をついたとき)、政府補助金というのを考えなければならないだろう。選挙民は伝統的メディアに補助金が必要かどうか、判断することになるだろう」「新聞は銀行のように必須サービスなのか、議論できるだろう。政府が介入すべきかどうか、という問題だ」という。
新聞の収入の半分を占める広告費を取り仕切っている広告代理店の話は、一般的なメディア評論ではない。広告の将来について現場の感触をつかんでいるだろう。ガーディアンはいまや英国唯一の高級紙で、アメリカからのアクセスが3分の1を占める「世界の新聞」になりつつある。ネット対応も最先端だ。そのガーディアンを例示したのは、「これだけは救わないとまずいだろう」というインテリ層の共通認識からかもしれないが、そういう恐れを公言するというのは、ショッキングだ。
当のガーディアンは、ガーディアングループ(信託基金)は昨年9000万ポンドの赤字(そのうち、ガーディアン本体が3680万ポンドの赤字)だが、8300万ポンドの現金と2億ポンド以上の投資基金があるとして、「話を例示しただけで、政府補助金の問題は出ていない。基金は見渡せる将来に渡って本体を支え続ける」という、母体基金の話を引用している。
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編集者フォーラムニュース
テレビニュースの作り方
英語が分からない方が、番組の趣旨をより理解できるという希有なニュースクリップ。
登場するチャーリー・ブルッカーは2009年英新聞協会賞(ガーディアン紙でコラム担当)をとった。
レポートは「テレビのレポートは、いつもこんな場所の遠景から始まって、人通りの多いところで身振りを交えて話しかけて導入、問題を定義、データを提示して、「街の声」を適当にはさんで...」と、紋切り型のスタイルをまさにそのスタイルで皮肉っている。
NewswipeというBBC4のメディア検証番組(1月26日)で、英国版サラリーマン・Neoという印象だが、デレビの現場を知らない人にとって、どうレポートを構成・編集できるのかという雛形になっている。
登場するチャーリー・ブルッカーは2009年英新聞協会賞(ガーディアン紙でコラム担当)をとった。
レポートは「テレビのレポートは、いつもこんな場所の遠景から始まって、人通りの多いところで身振りを交えて話しかけて導入、問題を定義、データを提示して、「街の声」を適当にはさんで...」と、紋切り型のスタイルをまさにそのスタイルで皮肉っている。
NewswipeというBBC4のメディア検証番組(1月26日)で、英国版サラリーマン・Neoという印象だが、デレビの現場を知らない人にとって、どうレポートを構成・編集できるのかという雛形になっている。
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編集者フォーラムニュース,
英語
「恋人たちの予感」のパロディー
イギリスの日東紅茶にあたるPG Tipsが新しいCM(リンク先)を発表した。制作はMother社。登場するJohnny Vegas(喜劇俳優)と猿はこのシリーズCMを続けている。
何の本歌取りか、分かる人はバブル世代。
場所はニューヨークのカッツデリカテッセン。常盤新平は「デリカテッセン」が何か分からないでNewYorker誌を訳したと昔書いていたが、20年前でも東京にはなかったと思う。
「ハリーがサリーに会ったとき」(1989年)の邦題は「恋人たちの予感」で、このシーンでメグ・ライアン(ニューヨーク大ジャーナリズム学科中退)が一気に有名になった。
参照:ロンドンタイムズ:When Harry Met Sally — 20 years on
こんな英語、覚えても仕方ないけど、向学のためにどうぞ。
Sally: So what do you do with these women, you just get up out of bed and leave?
Harry: Sure.
Sally: Well explain to me how you do it. What do you say?
Harry: You'd say you have an early meeting, early haircut or a squash game.
Sally: You don't play squash.
Harry: They don't know that they just met me.
Sally: That's disgusting.
Harry: I know, I feel terrible.
Sally: You know I'm so glad I never got involved with you.
I just would've ended up being some woman you had to get up out of bed
and leave at three o'clock in the morning and clean your andirons,
and you don't even have a fireplace. Not that I would noticed.
Harry: Why are you getting so upset? This is not about you.
Sally: Yes it is. You are a human affront to all women and I am a woman.
Harry: Hey I don't feel great about this but I don't hear anyone complaining.
Sally: Of course not you're out of the door too fast.
Harry: I think they have an OK time.
Sally: How do you know?
Harry: What do you mean how do I know? I know.
Sally: Because they...
Harry: Yes, because they...
Sally: And how do you know that they really...
Harry: What are you saying, that they fake orgasm?
Sally: It's possible.
Harry: Get outta here!
Sally: Why? Most women at one time or another have faked it.
Harry: Well they haven't faked it with me.
Sally: How do you know?
Harry: Because I know.
Sally: Oh, right, that's right, I forgot, you're a man.
Harry: What is that supposed to mean?
Sally: Nothing. It's just that all men are sure it
never happened to them and that most women at one time or another have done it so you do the math.
Harry: You don't think that I could tell the difference?
Sally: No.
Harry: Get outta here.
Sally: Ooo...Oh...Ooo...
Harry: Are you OK?
Sally: Oh...Oh god...Ooo Oh God...Oh...Oh...Oh...Oh God...
Oh yeah right there Oh! Oh...Yes Yes Yes Yes Yes Yes...Oh...Oh...
Yes Yes Yes....Oh...Yes Yes Yes Yes Yes Yes...Oh...Oh... Oh...
Oh God Oh... Oh... Huh...
ラベル:
英語
ラーメン一期一会 旅行欄のマルチメディア
新聞の旅行ページは、愛読者が多く、旅行会社や航空会社の広告もつきやすい。同時に、観光局やホテルの招待取材の申し出が豊富で、Cash Register Journalismとして「堕落の温床」といわれる。
土日の昼間に、落ち目のタレントが海外旅行に行く単発番組は、オフシーズンで空席空室が多い旅行業界(在庫が効かない業界)が観光局とテレビ局に提案する企画で、全体が通販番組のようなものだ。視聴率もそこそこあり(ニーズはある)、それが堕落なのではない。メディアが自ら費用を払っても、ホテルは気を回してアップグレードし、観光協会は過剰なサービスをする(当然だ)。だから、旅のページには楽しいエピソードしか書けなくなる。
特に取材クルーの規模が大きくなるテレビの場合、取材費用は国内とは比較にならない。旅をテーマにして「独立した情報番組」を作るのは難しいのだ。
「独立した情報」を求めるニーズはある。Lonely Planetや「地球の歩き方」が登場したのは、高級ホテルを美辞麗句で絶賛するガイドブック(高級なんだから当たり前だ)に漠然とした不信感があったり、バックパッカーが必要とする情報がCash Register Journalismでは生み出せなかったからだ。経済に乗らない当然の結果として、「投稿情報」に頼らざるを得ない。
雑誌「暮しの手帖」は、厳しい商品テストで有名だが、独立性を担保するために、商品の提供をうけたり、広告を掲載したりしない。これが可能なのは、それを支持するコアな読者がいるからだ。日経の新製品情報とは対極にある。
なんて書いたけど、きょうの注目はこれ。ニューヨークタイムズのトラベル欄で「One Noodle at a Time in Tokyo」という東京ラーメン特集が出ている。One day at a time(その日その日を暮らす)という言葉のもじり。
地図とスライド写真だけでなく、グーグルマップを使った「おすすめラーメン屋地図」もある。
注目するのはビデオで、映画「たんぽぽ」のシーンが引用されている。著作権はフェアユースで処理したのだろうか? 日本メディアのアメリカ法人がフェアユースを利用してアメリカから配信するということが法的、取材実務的に可能なのだろうか?
ビデオで取材されたブログ「Ramen Adventures」のBrian MacDuckstonは早速、はしゃいでる。(プロのカメラマンの写真とはこうも上手いのかと感心する。NYTimesがどれほどのトラフィックを生むか、ぜひ知りたいものだ)
世田谷で「アイバンラーメン」を経営するニューヨーカー、Ivan Orkinも紹介されている。そんなに美味いのか?
土日の昼間に、落ち目のタレントが海外旅行に行く単発番組は、オフシーズンで空席空室が多い旅行業界(在庫が効かない業界)が観光局とテレビ局に提案する企画で、全体が通販番組のようなものだ。視聴率もそこそこあり(ニーズはある)、それが堕落なのではない。メディアが自ら費用を払っても、ホテルは気を回してアップグレードし、観光協会は過剰なサービスをする(当然だ)。だから、旅のページには楽しいエピソードしか書けなくなる。
特に取材クルーの規模が大きくなるテレビの場合、取材費用は国内とは比較にならない。旅をテーマにして「独立した情報番組」を作るのは難しいのだ。
「独立した情報」を求めるニーズはある。Lonely Planetや「地球の歩き方」が登場したのは、高級ホテルを美辞麗句で絶賛するガイドブック(高級なんだから当たり前だ)に漠然とした不信感があったり、バックパッカーが必要とする情報がCash Register Journalismでは生み出せなかったからだ。経済に乗らない当然の結果として、「投稿情報」に頼らざるを得ない。
雑誌「暮しの手帖」は、厳しい商品テストで有名だが、独立性を担保するために、商品の提供をうけたり、広告を掲載したりしない。これが可能なのは、それを支持するコアな読者がいるからだ。日経の新製品情報とは対極にある。
なんて書いたけど、きょうの注目はこれ。ニューヨークタイムズのトラベル欄で「One Noodle at a Time in Tokyo」という東京ラーメン特集が出ている。One day at a time(その日その日を暮らす)という言葉のもじり。
地図とスライド写真だけでなく、グーグルマップを使った「おすすめラーメン屋地図」もある。
注目するのはビデオで、映画「たんぽぽ」のシーンが引用されている。著作権はフェアユースで処理したのだろうか? 日本メディアのアメリカ法人がフェアユースを利用してアメリカから配信するということが法的、取材実務的に可能なのだろうか?
ビデオで取材されたブログ「Ramen Adventures」のBrian MacDuckstonは早速、はしゃいでる。(プロのカメラマンの写真とはこうも上手いのかと感心する。NYTimesがどれほどのトラフィックを生むか、ぜひ知りたいものだ)
世田谷で「アイバンラーメン」を経営するニューヨーカー、Ivan Orkinも紹介されている。そんなに美味いのか?
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編集者フォーラムニュース
広告の革新 これくらい柔軟じゃないと
1月5日のUSAToday紙にこんな紙面があったそうだ。広報の視点:世界初?新聞の証券面をアヒルがジャック:アフラックの紙面広告
文字ばかりの株価面にマスクをかけたらしい。
こういう広告を提案する代理店も素晴らしいが、受けるUSATodayもさすが。
ただし、この意外性の根本には、本来は決してそうであってはならないという前提がある。まねしたり、多用したりすると、すぐに陳腐化する。
ラベル:
編集者フォーラムニュース




























